他人に見られたくない姿は数あれど、「過食嘔吐している姿」は間違いなくベスト3に入る関口さなえです、皆さまごきげんよう!
ここ20年くらい、付かず離れず、時に仲良く、過食嘔吐と付き合っています。
#過食嘔吐とは、常軌を逸する量をドガ食いして自己誘発的に嘔吐すること。
#正式には?こう呼ぶらしい Wikipedia:神経性大食症
毎日毎食の重症な方もいらっしゃるし、私のように、1年でゼロの時もあれば、週1,2回の時もあるというような、ライトな方?も実はたくさんいらっしゃると思います。
知らない方は、全く理解できない行為だと思うのですが、本人は結構ツライものだったりします。
激烈な過食嘔吐の体験談は本で読んだりするけれど、私くらいの過食嘔吐で苦しんでいる方もいらっしゃるかなと思いつつ、自分の過食嘔吐について書いて行きたい思います。
いわゆる砂糖中毒でもあります、えぇ。
今までの過食嘔吐歴
19歳でひとり暮らしを始めるまでは、多少の過食はあっても「嘔吐」までは至っていなかったと思いますが、20代半ばくらいで定着していたかなと。
直接的な引き金となることもあったのですが、プライベート過ぎるので控えておきます。
ただ、頻度は低く、年に多くても3,4回とか数える程で、そういえばこの一年、一度もなかったなぁという年もありました。
一方、週に2,3回という時期もありましたが、それはこれまで3,4回くらいで、ストレスに比例している感じです。
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そして、こんなことに依存する情けない自分を責め、恥ずかしくて誰にも言えませんでした。
去年2019年前半は多発した
ここ数年、精神状態があまり良くなかったので、やはり頻度は上がりました。
特に、今年に入って心の闇にメスを入れたことで、逆に無意識が活性化されて過食が増えました・・・それでも、嘔吐は週に1回、多くても2回程度だったと思います。
10日間の瞑想合宿に行ったのも、そういう繰り返しに疲れて、何かこう人知を超えたものにすがるような気持ちがあったからかもしれません。
しかし、帰って来てからも過食嘔吐は続き、8月は常に過食していて、嘔吐の頻度も高くなってしまいました。
この頃から、過食したときその内容をメモに残す(自分を責める材料にはしない、ただただ機械的に記録する)ようにしてみました。
バウムクーヘン8個って!
私、スイッチ入ると食パン食べ出すんですよね・・・この日は1枚でよかった。
夫に過食嘔吐を告白した
夫に話す・・・これがどれだけのことなのかは、当事者じゃないと分からないと思うのですが、バンジージャンプ並み(やったことないけど)であることは確かです。
何事もキッチリと真面目な夫だし、「お菓子の食べ過ぎ」については、しばしば話題に上がっていたので、なおさら。
過食嘔吐の概要と、止めたくても止められなくて辛いこと、心の問題であること等説明し、過食を責めたり怒ったり(されたことないけど)するのは逆効果なので見守って欲しい、と伝えました。
黙って聴いてくれて、そっとしておいてくれる夫には感謝しかありません。
私にとってはものすごく大きな一歩でした。
「隠す」ことから精神的に解放されたこと、それ自体がとても大きかったです。
こんなこと知られたら、嫌われちゃう・・・とか、毎回思うのすごいストレスですから。
まあ、今でも派手に過食してしまった時は、お菓子の袋とか隠して捨てることもあるので、偉そうなことは言えませんが・・・少しずつ、そんな自分をも受け入れていくしかありません。
最後の過食嘔吐は去年2019年の10月
一番最後に嘔吐に至ったのは、10月に何もできなくなって家に引きこもり、こう、何もしてないのに涙が出る、みたいな状態の自分にヤバさを感じて、心療内科に行った日でした。
・ここ一カ月のどん底生活 この時
診察を終えて「理解してもらえなかった」という悲しみだけが残り、それも自業自得だという自責の念が積もって、源氏パイを一気に一袋全部食べちゃって・・・・・
気持ち悪くなっても止まらないんですよ、多分、自傷行為的な快感があるんです、食べ物を口に運んでいる間。
9月は1度も嘔吐してなかったので、より自分に落胆し、ものすごく悲しい気持ちになりました・・・私なにやってるんだろう?バカなの?って。
でも、この日前後に「底」を打ち、心の学びや各種セラピーが少しずつ実を結んで来て、嘔吐は出ていません。
過食は相変わらずありますけど、気持ち悪くなるのがやがて快感になっていくような、そんな状態での過食は少ないです←あるにはあるんかいw
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ということで、私の過食嘔吐について時系列で少しお話ししてみました。
苦しみを抱えられるように~なぜ過食嘔吐するのか~
放送大学の心理療法の授業で、カウンセリングの目指すところは、苦しみをなくすとか、感じないようにする、とかではなく「苦しみを抱えられるようになること」と学びました。
何らかの精神的苦しみに襲われる時、その「苦しみを感じること」から逃げるために過食をし、「過食の後悔」から逃げるために嘔吐し、そして「嘔吐の後悔」から自責の念にもがき苦しむ・・・
でも、過食嘔吐を後悔している限り、そもそもの苦しみからは目を背け続けることができる。
私にとっては、体形云々より、これが過食嘔吐をする大きな理由だと思います。
であるならば、最初の時点で、苦しみを自分の感情として受け入れることができるなら、こんなおかしな展開にはならないはずなんです。
言うほど簡単にできることではないけれど、少しずつ、近づけていけたらなと思っています。
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過食のスイッチが入るあの瞬間の気持ちを、いつかメモしておこうと思っているので、実行できたらご報告しますね~。
もし、あなたが摂食障害に悩んでいるなら、こちらおススメの記事です。
精神科医水島広子先生:摂食障害の方へ
この著書の一部が公開されているものですが、なんかホッとできると思います。