傾聴のパワーをひしひしと感じると共に、最近、傾聴の「オン・オフ」がちょっと分かって来た気がする関口さなえです、皆さまごきげんよう!
傾聴のオン・オフ
「傾聴」モードは、意識して作るモードなので、ずーっとやってると疲れます。
そして、自分のことも聴いてもらいたい!ってなって来ます。
なので、デフォは「オフ」にしておいて、相手の「分かってもらいたい!」気持ちが伝わって来た時、そっと、傾聴モードを「オン」にしてみる、的なことを実践中です。
・傾聴一日講座レポ★2つの「できた!」で曖昧だった「傾聴」をしっかりお持ち帰り★日本傾聴能力開発協会
だいたい、いつの間にか
「傾聴モード=共感」相手軸「(あなたは)そうなんだねー」
じゃなくて
「おしゃべりモード=同感」自分軸「それ(私も)分かるーっ!」
になってるんですけどね・・・。
それを「いつの間にか」ではなく、自分のモードを常に自己認識できるようにしたいなと思っています。
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で、家族に傾聴してみた編で、
・ 本気の「傾聴」で相手も自分も幸せに♪~「傾聴」はギフト~
父にだけ傾聴していなかったので、これまた2時間超、2人きりでたっぷり傾聴させてもらったところ・・・すごい発見がありました!
ほんと、傾聴って、自分へのギフト!
74歳の父に傾聴した
繰り返す話に疲れた理由は?~自分が前に出ていた~
父は74歳で、要介護1、脳に障害が出始め、会話も怪しい時があります。
なので、傾聴って言っても、ちょっと心配でした。
そしてえぇ、最初の1時間は、週2日通っている介護施設の話で、同じエピソードを何度も何度も繰り返し・・・。
いやー正直疲れました。
3回超えると、もう「それさっきも聞いたよ。」って言いたくなるっ!
入浴介護を30代の若い女の子にしてもらって赤面するっていう、ユーモアたっぷりの面白い話とかなんだけど(笑)
でも、ふと、なんで疲れるんだろう?って自分に聞いてみると、自分が傾聴モードになり切れてないからだって、気づいたんです。
何か、もっと違うことが聴きたい、面白い展開になって(ブログのネタになって)欲しい、と思いながら、聴いているフリをしてたんです。
「自分」が前に出てくるから、疲れるんだなぁ
現状に抗うから、疲れるんだなぁ
#疲れているイメージです
そして、ロジャーズ先生の言う「自己一致」ができてないから、疲れるんだなぁと思いました。
徹底して父の「きもち」に寄り添うと・・・
「ことがら」を聴きつつ相槌を打ち、
「きもち」が出てきたら伝え返し、
「きもち」をもっと聴きたいと思ったら質問をする、
という、キホンに戻りました。
↑は正確じゃないので、ここらへん、無料メール講座でもある程度説明してくれてますよ、オトク!
日本傾聴能力開発協会 の「傾聴のつぼ」無料メール講座
徹底して「父のきもち」に寄り添ってみる。
すると、ちょっと変化が出て来ました。
1時間近く喋って脳が活性化されてきたのもあるかもしれませんが、父が繰り返し話す内容が、だんだん濃くなって来て、気持ちを表現する語彙も豊かになって来る。
父が生き生き話す姿が嬉しいし、もっと聴きたいし、全然疲れない!
#写真は大いにイメージです
そして、施設の人の働きぶりに感心する話から、どんな流れだったか、父の猛烈営業マン時代の話へ。
毎日午前様で、土日は接待ゴルフだったよね・・・あの時のお父さんはすごかった!とか。
やっぱり父の栄光の時代だと思うので、生き生きと話をしてくれました。
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これまでの時間で、後半は気持ちを受け止められ、信頼関係もできたと思ったので・・・ここでちょっと傾聴から脱線して、質問をしてみました。
私が生まれる前のことを。
【衝撃】生まれてこなかった子の性別は、実は誰も知らない
ここ1年半の私自身の心の取り組みで、「生まれて来なかった兄」の存在は結構大きいことが分かっていました。
私ヒプノセラピー(催眠療法)初体験記2★が生まれて来てごめんなさい~兄との対話~
私の存在が兄を殺してしまったとすら思っていたのは、父が、姉に続いて男を望んでいたのに、私は女として生まれてきてしまった、という罪悪感が強くあったからだと思います。
私:ねぇ、私が生まれてくる前、お母さん一度、流産しちゃったんでしょ?
父:そうなんだよ、俺が働いてばかりで無理させて、身体を悪くしてね・・・
私:その男の子が生まれてたら・・・
父:え?
私:ん?
父:早くに流産したから、男か女か分かなかったはずだけど。
え?
ええ”-------------------------
何それ?「生まれてこなかった兄説」って、私のでっち上げ?
のちに母に確認したところ、その通りでっち上げ、とのことでした(笑)
なにそれ、自分のでっちあげたウソで悩んでいたの?
父の傾聴から学んだこと
事実かどうかって重要?
カウンセラーの所に相談に来るクライアントの、話す内容が事実かどうかは、あまり重要ではないんだなと、教科書を読んで理解するのではなく、自分事として理解しました。
クライアントが「そう」思い込んでいるならば、クライアントは今、「そう」思い込む必要が内的にあり、その気持ちに寄り添う必要がある。
カウンセリングの目指すところは、「そう」思い込む原因を、クライアントがクライアント自身の中に発見し、つまびらかにしたり、ゆるめたり、癒したり、解体したり、リセットすることで、「そう」であっても「そう」でなくても、ま、どっちでもいいか、になることだと、私は思っている。
何が正しくて間違っているかを、誰かが決めることではないし、思い込みを無理に止めるのでもなく。
「兄」にでっちあげた自分を傾聴する
傾聴のすごいところは、他者だけでなく、自分自身にも傾聴できるところだ。
だから、ウソをでっちあげずにはいられなかったであろう私に寄り添ってみる。
勝手にそれを「兄」と設定することで、「生まれて来てごめんなさい罪悪感」をより強く重くしたい私がいたはずで、その必要性があったのだろう。
その必要性って何だったんだろう?
とやってたら、急に、ふふっと、笑えてしまった。
3か月前の私だったら、何かしらのインパクトがあったことだと思うけれど、一山乗り越えた今の私にとって、それは、笑いのネタ、そして、前述したような学びや気づきのネタでしかない気がして。
「もうさ、兄でも姉でもどっちでもいいんじゃない?」
どっちでもいいんだね~←伝え返し
それが、今の私の気持ちらしい。
罪悪感がリセットされたって、こういう状態なのかな~、とおだやかに実感できた、夫は残業で何も予定のないクリスマスイブでした。
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さらに、罪悪感繋がりで、父との傾聴の話はまだ続く・・・いやもう、びっくりしたことが、もう一つ!
・父への2時間傾聴で学んだこと2★橋の前で共鳴する父と私の罪悪感
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